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漢詩総合サイト |
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■ 女性詩人たち 雰囲気の柔らかい詩を書く詩人たち |
虞美人 王昭君 卓文君 劉細君 班倢妤 蔡炎 謝眺 上官婉兒 楊貴妃 薛濤 唐婉 魚玄機の詩 秋瑾 |
李 白 楊貴妃を詠う 李白 王昭君 二首 白楽天 楊貴妃を詠う ・白楽天王昭君を詠う二首 四大美女の詩 |
・中国の世の変遷 時に詠う |
漢詩理解のための時代の解説 中国の時代と詩人のたち |
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孔子 孟子 屈原 宋玉 荊軻 項羽 |
武帝 蘇武 王昭君 卓文君 蔡邑 曹操 曹丕 曹植 阮籍 陶淵明 |
○ 初唐の詩人たち 魏徴 王勃 蘆照鄰 駱賓王 沈栓期 宗之問 上官儀 上官婉兒 ○ 盛唐の詩人たち 張説 張九齢 賀知章 孟浩然 王維 裴迪 王昌齢 王翰 賈至 高適 李白 杜甫 岑參 王之渙 ○ 中唐の詩人たち 張謂 韋応物 劉張卿 孟郊 柳宗元 劉禹錫 白楽天 張継 顔真卿 元槇 薛濤 ○ 晩唐の詩人たち 杜牧 李商隠 温庭均 高駢 曹松 魚玄機 |
林逋 蘇東坡 欧陽脩 司馬光 晏殊 王安石 曹鞏 岳飛 陸游 朱熹 辛棄疾 高啓 秋瑾 |
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古い庭園 荒れた楼台に芽吹く柳は新しく 菱摘む娘らの清らかな歌声こそが 春なのだ いまはただ西の川面に照る月だけど かつて呉王の宮殿の 美女を照らした月なのだ |
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越王勾践破呉帰、義士還家尽錦衣。 宮女如花満春殿、只今惟有鷓鴣飛。 |
越王勾践は呉を破って凱旋し 忠義の士は家に錦の衣で帰ってきた。 宮女は花のように春の宮殿を満開にし いまはただ、そこには鷓鴣しゃこの飛び交うばかり。 |
越王の句践が呉を破って凱旋してきた。忠義の義士たちも錦の衣を着飾って、故郷に帰ってきた。 宮中の女性達は、美しい花のように宮殿に満ち溢れている。 しかし、今はただ、栄華の跡に切ない鳴き声を響かせて鷓鴣飛び回るばかり。 |
現在、街の郊外高台に越 王の宮殿は復元街に復元 されている。李白が詠んだこ の詩は、「臥薪嘗胆」の故 事で有名な越と呉の戦いの 歴史を背景にしている。 |
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紀元前5世紀、呉の国王が父の仇を討つため毎日薪の上に寝て、越への恨みを忘れまいとした。「恨み」それは呉に越の国王が追い詰めとらえられ、鞭で打たれ、瀕死の中で許しを乞うたことである。この屈辱を忘れまいと越の国王は苦い肝を日々嘗め続けた。そして、雪辱の日を迎える。 |
越王勾践(こうせん) 呉を破りて帰る 義士家に還るに尽(ことごと)く錦衣(きんい)す 宮女は花の如く春殿(しゅんでん)に満ち 只今は惟(た)だ鷓鴣(しゃこ)の飛ぶ有るのみ 宿敵を打ち破り、意気揚々と凱旋する越の国王。故郷に錦を飾る家来たち。 宮中では、麗しき美女たちが舞い踊る。李白は次第に調子を上げて詠う。 ところが鷓鴣がなき、飛び回ることで現実の世界に引き戻されてしまう。李白お得意の詩調である。 |
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鷓鴣はキジ科の鳥で、その鳴き声は悲しげである。およそ1300年前の臥薪嘗胆と栄華、鷓鴣は現実の悲しさに引き戻す格好の題材である。こういう対比は李白の鮮やかさということになる。 |
![]() 自然大博物館(小学館) |
越中覧古 越王勾践破呉帰、義士還家尽錦衣。 宮女如花満春殿、只今惟有鷓鴣飛。 越王勾践(こうせん) 呉を破って帰る 義士 家に還りて尽(ことごと)く錦衣(きんい)す 宮女は花の如く春殿(しゅんでん)に満ち 只 今は惟(た)だ鷓鴣(しゃこ)の飛ぶ有り |
若耶 渓傍 採蓮女、笑隔 荷花 共人語。 日照 新粧 水底明、風飄 香袖 空中挙。 岸上 誰家 遊冶郎、三三 五五 映垂楊。 紫留 嘶入 落花去、見此 踟厨 空断腸。 |
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採蓮曲の下し分 若耶(じゃくや)渓の傍(ほとり)採蓮の女(むすめ) 笑って荷花(かか)を隔てて人と共に語る 日は新粧(しんしょう)を照らして水底(すいてい)明らかに 風は香袖(こうしゅう)を飄(ひるがえ)して空中に挙がる 岸上(がんじょう) 誰(た)が家の遊冶郎(ゆうやろう) 三三、五五、垂楊(すいよう)に映ず 紫?(しりゅう)落花に嘶(いなな)きて入りて去るも 此(これ)を見て踟?(ちちゅう)して空しく断腸 |
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漢詩が苦手だった人でも、「漢詩は、五言、七言の単位を句」といいいますが、この句も上記に示す通り、二語、三語で意味を考えていくとわかるようになります。私は正直なことを言うと、昔の読み方下し分が好きになれません。時には漢詩と下し分は別物と感じるものさえあります。下し分はあくまで日本で読む人がそれぞれに読み下しています、気にしないでいきたい。どんな詩でも必ず五言の詩は二言と三言、七言の句は二言、二言、三言で作られています。 李白の詩は、漢詩の決まりに必ずしも忠実ではありませんが、技巧的にも芸術性でもぬきんでています。 白楽天(最近では白居易)も平易な詩が多いですし、杜牧、蘇東坡も有名です。陶淵明、孟浩然、杜甫は少し入りにくいかもしれませんが、はまってくるといい詩に当たります。 漢詩総合サイトでは、漢詩を体系的にとらえていっていますが、このブログでは、雑談気味に一詩ずつとらえています。 |
漢詩のブログ 10ch |
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緑水曲 緑水明秋日、南湖採白蘋。 荷花嬌欲語、愁殺蕩舟人。 |
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緑水曲(りょくすいきょく) 緑水秋日(しゅうじつ)に明らかに 南湖 白蘋(はくひん)を採る 荷花(かか) 嬌(きょう)として語らんと欲す 愁殺(しゅうさつ)す舟を蕩(うご)かすの人 |