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賀知章
盛唐の詩人。
生れ:659年(顯慶四年)
没年:744年(天寶三年)
字名:季真。
出身:浙江の四明山に取った四明狂客と号する。越州永興(現・浙江省蕭山県)の人。
・則天武后の代に進士に及第して、国子監、秘書監などになった。
王維、日本の遣唐使、阿倍仲麻呂らとも仕事をしている。

詩の訳文
その1
帰郷したおり、たまたまできたもの。
わかいときにふるさとを離れて、歳をとってから帰ってきたけど、故郷のなまりは改まりはしまいしそのままだけど、鬢の毛は(変化があり)少なくなった。
こどもは出会っても、顔見知りでないので、笑いながら「お客さんは、どこからやってきたのですか」と問いかけてきた。


その2
帰郷したおり、たまたまできたもの。
故郷を離れてから歳月は多く(経った)、近頃は、俗世界の人間関係に、半ばうんざりしてきて消耗している。
ただ、(郷里の家の)門前の鏡湖の水(面)だけは、春風に、昔と変わることなく波を立てている。


杜甫李白を詠う
  ・贈李白[五言律排]
  ・贈李白[七言絶句]
  ・遣懐
  ・春日憶李白
  ・飲中八仙歌
  ・昔游
  ・冬日有懐李白

李白杜甫を詠う


浙江省

立地

浙江省は南東部沿海地域、長江デルタ以南に位置し、北緯の27○12′〜31○31′と東経の118○00′〜123○00′間に介在しておる。東は東海に瀕して、南に福建、西に江西、安徽両省、北に中国で最も大きい都市の上海および江蘇と隣接する。

 山は雁蕩山、雪竇山、天目山、天台山、仙都山などの名山があり、湖は杭州西湖、紹興東湖、嘉興南湖、寧波東銭湖、海鹽南北湖などの有名な湖、それに、中国の最も大きい人工湖の―杭州千島湖があり、川は銭塘江、欧江、楠渓江などの有名な川がある。京杭大運河は浙江北部を通り越して、杭州で銭塘江に流れる。


気候

 気候は四季がはっきりとしていて、日照が長くて、亜熱帯季節風気候に属する。昔から「魚米の里、絹織物の国、観光の名地、礼儀の邦」といわれている。年平均気温が15.3−17.9℃で、霜が降らない期間に270日230―に達して、年平均降水量が1000―1900ミリである。水資源は充足していて、地表水年間総量が900億あまり立方メートルである。


詩中の鏡湖


鏡湖:

浙江省紹興県の南。鑑湖、長湖、太湖、慶湖ともいう。開元中に秘書監賀知章に鏡湖溪一曲を賜う。賀監湖。宋代に田地となる。

 安徽省の撫湖市には有名な鏡湖があるが、別のもの。

杭州の対岸にある(蕭山市)紹興市と、その東南東の四明山の間の地にあるのが妥当。
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賀知章の詩
題:袁氏別業 
主人不相識、偶坐爲林泉。
莫謾愁沽酒、嚢中自有錢。

袁氏の別荘の詩を作る。
別荘の主人とは顔見知りではないが、(こうして)向かい合って坐っている(次第となったのは、)庭園の植え込みや池のせいである。
あなどりなさるな、酒を買って(もてなすことを)思い悩むのは、財布の中に、自分でお金を持っている。

袁氏の別業に題す       
主人  相(あ)ひ識(し)らず,偶坐(ぐうざ)  林泉(りんせん)の爲(ため)なり。
謾(まん)に 酒(さけ)を 沽(か)ふを 愁ふること 莫かれ,?中(のうちゅう) 自ら錢(せん) 有り。




下し文
回ク 偶書 其の一
少小家を離れ老大にして回かえる、ク音きょうおん改まる無く鬢毛摧すた
童相い見て相い識らず,笑ひて問う「客 何いづれの處ところり來(きた)る」と?

回郷偶書
帰郷したおり、たまたまできたもの。
 ・回ク:ふるさとへ帰る。帰郷。 ・回:かえる。 ・偶書:偶成。たまたま書く。

少小離家老大回:わかいときにふるさとを離れて、歳をとってから帰ってきた。句中の対になっている。 ・少小:わかいとき。 ・少:わかい。 ・小:ちいさい。 ・離家:ふるさとを離れる。 ・家:家郷、故郷。 ・老大:歳をとってから。少小の逆。 ・老:歳がいく。大:おおきくなって。 ・回:帰る。。

ク音無改鬢毛摧:故郷のなまりは改まることなく、そのままだが、鬢の毛は(変化があり)少なくなった。 ・ク音:故郷のなまり。 ・音:なまり。発音。 ・無改:改まることがない。変化がない。そのまま。「改」の否定形は「不改」だが、「改めない、改めようとしない」といった意志の否定になる。ここでの「無改」は「改まるところがない、改まらない、変わることがない」といった意味になる。 ・鬢毛:鬢の毛。頭の両脇の部分の髪。 ・摧:だんだんと疎らになる。少しずつ減ってゆく。「摧」を「衰」とするのもある。、髪の毛や落ち葉等が一本又一本と少しずつ減っていくことを意味する。

兒童相見不相識:こどもは出会っても、顔見知りでないので。 ・兒童:こども。わらべ。作者よりずっと年下の子ども。 ・相見:会う。見てきて。眺めてきて。 ・相:動作が対象に及ぶ様子を表現する。 ・不相識:顔見知りでない。知らない。

笑問客從何處來:笑いながら「お客さんは、どこからやってきたのですか」と問いかけてきた。 ・笑問:笑いながら問いかけて。 ・客:旅の人。よそから来た人をいう。 ・從:…より。 ・何處:どこ。いづこ。いづれのところ。




其の二
家クを離別して歳月多く,
近來人事に半ば消磨す。
唯だ門前に鏡湖の水有りて,
春風改めず舊時の波を。

離別家ク歳月多,

近來人事半消磨。

唯有門前鏡湖水,

春風不改舊時波。



離別家郷歳月多:故郷を離れてから歳月は多く(経った)。 ・離別:人と別れる。別離する。 ・家郷:故郷。郷里。 ・歳月:年月。

近來人事半消磨:近頃は、俗世界の人間関係に、半ばうんざりしてきて消耗している。 ・近來:近頃。このごろ。 ・人事:俗事。人の世の出来事。人間社会の事件。(自然界のことがらに対して)人間に関することがら。 ・半:なかば。 ・消磨:〔しょうま〕磨(す)り減ること。磨(す)れてなくなること。磨滅

唯有門前鏡湖水:ただ、(郷里の家の)門前の鏡湖の水(面)だけは。 ・唯有:ただ…だけがある。 ・門前:門の前。門の向かい側。

春風不改舊時波:春風に、昔と変わることなく波を立てている。 ・春風:春の風の意。ここでは、前出「人事」に対して、「鏡湖水」とともに、不変の大自然の営みの意で使われている。 ・不改:改まることがない。変わらない。 ・舊時:昔の時。 ・波:小波。ここでは、鏡湖の波のことになる。

盛唐の詩人 賀知章 回ク偶書 二首


賀知章 回ク偶書 二首   

207 @ 賀知章 がしちょう 659- 744年

回ク偶書 二首

 書家。詩人として有名であるが、狂草で有名な張旭と交わり、草書も得意としていた。酒を好み、酒席で感興の趣くままに詩文を作り、紙のあるに任せて大書したことから、杜甫の詩『飲中八仙歌』では八仙の筆頭に挙げられている。

「飲中八仙歌」杜甫 先頭の聯に
    紀頌之の漢詩ブログ 飲中八仙歌 杜甫28
     kanbuniinkai11の紀頌之漢詩ブログ 杜甫詩

   知章騎馬似乘船,眼花落井水底眠。

  賀知章が酔うと馬にのってはいるが船にのっているようにゆらゆらして
  いる。或るときは酔うて目先きがちらついて、誤って井の中に落ちこん
  で水底に眠ったりする。

 李白とも交友があった。743年玄宗皇帝に李白を紹介して、仕官させている。(もっとも賀知章だけの推薦ではなかったが)
744年正月、辞職し、なつかしい故郷、中国酒で有名な紹興(浙江省)に帰ります。賀知章80歳になってからことです。
この作品は、帰郷後に書かれた賀知章の性格を表した心温まる作品です。この二首は一対のものです。



 回ク偶書 其の一

少小離家老大回、ク音無改鬢毛摧。

兒童相見不相識、笑問客從何處來



  帰郷したおり、たまたまできたもの。その1
  若い時に故郷を離れて、歳をとってから帰ってきたけど、故郷のなま
  りは改まらずそのままだけど、鬢の毛は(変化があり)少なくなった。
  街の子供は出会っても、顔見知りでないので、笑いながら「お客さん
  は、何処からやって来たのですか?」と問いかけてきた。

 作者賀知章は今も故郷浙江省紹興市「賀秘監詞」に祀られています。唐の初唐の終わりから盛唐の中ごろまで朝廷の要職を歴任しています。

 賀知章は80歳を過ぎて引退しました。懐かしい故郷ですが、なにしろ50年ぶりです。村の子供たちはだれかわからないので、「お客さん」と呼びます。
 『ああ、すっかりよそ者になってしまったのだなあ』としみじみ詠います。






 回ク偶書 其の二

離別家ク歳月多,近來人事半消磨。

唯有門前鏡湖水,春風不改舊時波。



  帰郷したおり、たまたまできたもの。その2
  故郷を離れてから歳月は多く(経った)、近頃は、俗世界の人間関
  係に、半ばうんざりしてきて消耗している。
  ただ、(郷里の家の)門前の鏡湖の水(面)だけは、春風に、昔と変
  わることなく波を立てている。


 賀知章は玄宗皇帝から鏡湖を賜りました。長く宮仕えをしたご褒美です。

 故郷を離れて、長い年月がたつので世の中のことも変わってしまうし、故郷も変わっているのか。いや、町の門の前の鏡湖の水だけは、春風に吹かれて昔のままだ。
長く故郷を離れた賀知章を鏡湖だけは昔と変わらぬ姿で迎えてくれました。

 郷愁が、安らぐ落ち着いた景色が賀知章をつつみます。都てやり残したものがない素敵な人生を送ったものだけが感じる故郷での時間だった。
賀知章は間もなく85歳で亡くなります。懸命に生き抜いた一生でした。


 其の一
   離別家ク歳月多,近來人事半消磨。
   唯有門前鏡湖水,春風不改舊時波。


   少小家を離れ老大にして回かえる、ク音きょうおん改まる無く鬢毛摧すた
   兒童相い見て相い識らず,笑ひて問う「客 何いづれの處ところり來(きた)る」と?


 其の二
   離別家ク歳月多,近來人事半消磨。

   唯有門前鏡湖水,春風不改舊時波。



   家クを離別して歳月多く,近來人事に半ば消磨す。
   唯だ門前に鏡湖の水有りて,春風改めず舊時の波を。


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