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孔密州五絶に和す 東欄の梨花
梨花りかは 淡白  柳は 深しんせい,
柳絮りうじょ 飛ぶ時  花 城じゃうに滿つ。
惆悵ちうちゃうす 東欄  一株いっしゅの雪,
人生 看得みうるは  幾 C明。








 蘇東坡の詩


和孔密州 東欄梨花



 昔から、早春の花といえば梅、赤いといえば牡丹、白い花は、雪と対にして梨の花が詠われます。蘇東坡は、中央官僚から左遷で、各地を副知事のような地方官で赴任した。春の梨の花を山東省の南東の中央部に位置する密州、諸城の知事と唱和した詠いました。


庭の梨花


A 和孔密州五言絶句 東欄梨花
梨花淡白柳深,柳絮飛時花滿城。
惆悵東欄一株雪,人生看得幾C明。

梨の花は淡い白さであり、ヤナギは濃い緑色をしており,柳絮(りゅうじょ)が飛ぶ時期になって、(ナシの)花は街中に満ちている。
うらめしいことに、東側の欄干の(傍にある)一株の雪(のように白い花を…)、人生で、後、何回ぐらい春の季節を迎えられようか。


孔密州こうみっしうの五絶に和す 東欄の梨花
梨花りかは 淡白  柳は 深しんせい,
柳絮りうじょ 飛ぶ時  花 城じゃうに滿つ。
惆悵ちうちゃうす 東欄  一株いっしゅの雪,
人生 看得みうるは  幾C明。



和孔密州五絶 東欄梨花:
孔宗翰・密州知州(知事)の詩に答えて、調子を合わせて五言絶句『東側の欄干の梨の花』の詩を作る。 ・和:答えて調子を合わせて詩を作る。 ・孔:孔子の子孫という孔宗翰のことで作者・蘇軾の後任となった密州の知州(知事)。 ・密州:現・山東省の諸城。山東省東部の中央に位置する。 ・東欄:東側の欄干。 ・梨花:ナシの白い花。




梨花淡白柳深:
ナシの花は淡い白さであり、ヤナギは濃い緑色をしており。

梨花 淡白 柳深
 ・淡白:淡い白さである。 ・深:濃い緑色をしている。


柳絮飛時花滿城:
柳絮(りゅうじょ)が飛ぶ時期になって、(ナシの)花は街中に満ちている。

柳絮 飛時 花滿城 
・柳絮:〔りうじょ〕柳の花が咲いた後の風に舞う綿毛のある種子。風に従って動くものの譬喩。流離(さすら)うもの。政治的な節操もなく情況に流されて揺れ動く者  ・滿城:街中。街全体。(城郭都市の中国では)「城」は都市、街を指す。


惆悵東欄一株雪:
うらめしいことに、東側の欄干の(傍にある)一株の雪(のように白い花を…)。

惆悵 東欄 一株雪
 *聯・「惆悵東欄一株雪,人生看得幾C明」で、明確に一まとまりとなっている。 ・惆悵:〔ちうちょう〕うらみなげくさま。失意のさま。うれえ悲しむさま。うらめしい。うらみがましい。 ・雪:雪のように白いさま。前出・「梨花淡白柳深」の「淡白」でもある。


人生看得幾C明:
生きていて、後(あと)、どれほどの清明節(=春季を迎えて、ナシの白い花)を観賞する機会を持てようか。人生で、後、何回ぐらい春の季節を迎えられようか。

人生 看得 幾C明
 ・人生:人が生きていて。人が生まれてこのかた。 ・看得:見られる。 ・−得:動詞に附いて、動詞の表す内容の程度、結果、方法を表す。 ・幾:どれほど。何回。一桁の数を謂うことが多い。 ・C明:清明節のこと。三月節。二十四節気の一つで、新暦の四月五、六日ごろに該る。






晩唐・韋莊 『C平樂』
春愁南陌。故國音書隔。細雨霏霏梨花白。燕拂畫簾金額。
盡日相望王孫,塵滿衣上涙痕。
誰向橋邊吹笛,駐馬西望消魂。



陸游『春晩懷山南』
梨花堆雪柳吹綿,常記梁州古驛前。
二十四年成昨夢,毎逢春晩即悽然。


晩唐・杜牧の『C明』
C明時節雨紛紛,路上行人欲斷魂。
借問酒家何處有,牧童遙指杏花村。

晩年の杜牧は清明を『春日茶山病不飮酒因呈賓客』
笙歌登畫船,十日C明前。
山秀白雲膩,溪光紅粉鮮。
欲開未開花,半陰半晴天。
誰知病太守,猶得作茶仙。


白居易『遊趙村杏花』
趙村紅杏毎年開,十五年來看幾迴。
七十三人難再到,今春來是別花來。




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